困っていることや不利益を表現すること
子育てをしていて、あ、上手く育ってくれているなと感じるときがあります。
それは、「困っていることや、自分の不利益を言葉で表現できた時」です。
ちょっと難しくかいてしまったけど。つまり。
幼稚園の制作で解らなくて出来ないときに、近くに来た先生に聞けたり。
どうして泣いているのか、言葉で説明出来たり。
子供同士のけんかで自分の言い分を主張出来たり。
「僕、~で困ってるんだ。ママ、こうしてくれる?」って言えること。
簡単そうだけど、けっこう難しくて、大事な事だと思うんです。
自己分析できること
嫌な思いをしたり、自分だけでは解決できないときに、
「今、嫌な気分だ」「困ったな、助けが必要だ」って思えるようになること。
それって、自分はちゃんと価値があるもので、助けられるべき存在だってわかっているからそう思えるようになるんだと思う。
自分の価値を認める自己肯定感が土台となって、現状を理解する自己分析力がちゃんと働くようになること。
それが出来るって、すごく立派。大人でも難しかったりするんじゃないかな。
言葉にできること
嫌なときや、困ったときは、感情が大きく揺さぶられて泣いてしまう。
怒って、泣くことで表現する。
なに?どうしたの?あれ?これ?もう、なんで泣いてるの?
それが、泣きながらも言葉にできたとき、「あ、成長したな」って思う。
言葉にできるようになってくると、伝えることの満足感からか、感情の大きな揺れがなくなってくるように見える。
言葉の心への影響力って、すごいと思う。
何歳ぐらいから出来るようになる?
3人育ててみていると、これはホントに個人差が大きい。
1人目は年長さんになって出来るようになったかな。自分が困っていることすら、気づくのが遅かった感じがする。
2人目は年少さんで出来るようになった。女の子だし、表現力が豊かだった。でも、感情が先立ってしまうタイプだから感情をコントロールして言葉に表現していくことが難しかったみたい。
3人目はもうすぐ3歳で。あれ?もう出来るような感じになってきてる。怒りながらも、一生懸命に言葉にしようとしている。
やっぱり、子供がたくさんいる中で育つのは、刺激的でいいのかな?
毎日、子供同士の駆け引きが繰り広げられているもんね。
でも、やっぱり子供の個性で個人差が大きくなるところなんじゃないかな。
冷静に表現できること
今の状況を感じて、問題点を見つけて、冷静に表現しようとするほど。
穏やかに表現しようとするほど難易度が高くなってくる。大人だって難しい。
そういう、第一歩が子供の中に見られたとき、ほっとする。
きっと、もし、将来、いじめとかで不当な立場に立たされる時が来たとしても、その状況を理解して、逃げたり、相談したりできるような力につながっていくと思う。
困っていることや、不利益を言葉で表現することは、自分を守る力につながると思う。
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